◎どこかおかしいと思いませんか? 天理の街路樹 その1

紅葉を前に枝や葉が剪定されてしまう天理の街路樹

天理の町でも紅葉の季節を迎えようとしていますが、この時期、寒々とした光景を見ることになります。そして、今年もその作業が始まりました。市内の主な街道の街路樹が、紅葉を前に次々と剪定されていきます。国道169号線沿いのイチョウの並木、中大路のケヤキ並木、そして北大路のナンキンハゼの並木ノ。この作業はいつごろから始まったのでしょうか。初めて見たときは本当にショックを受けました。



剪定された国道169号線沿いのイチョウ並木


 イチョウは「天理市の木」に制定され、その並木の美しさは県内外でもよく知られていたはずです。しかし、観光で訪れたり、おぢばに帰参されたりした方たちがこんな姿を見てどう感じられるでしょうか。阪神球団のリーグ優勝パレードが御堂筋で行われましたが、もし、この時期、御堂筋が坊主のイチョウ並木だったら絵にもなりませんよね。天理の街道にイチョウが植えられたいきさつは、平木一雄著「おやさと・いまむかし」という本に紹介されています。

それによると東大構内や御堂筋のイチョウ並木をモデルとされ、今から約70年前の昭和8年頃、天理市でのイチョウの植樹が発案されたそうです。イチョウの美しさは、凛として天をつく樹形と、すがすがしい黄葉にあります。ケヤキやナンキンハゼも、紅葉の美しさから樹種として選ばれたのではないでしょうか。それが、なぜ紅葉を前にすべての葉を落とさなければならないのでしょうか。落ち葉の処理に困る?すべって交通事故の元になる?市民の苦情があったから?並木の管理を市や県のどの部署が担当されているのかはわかりませんが、本当のところを知りたいものです。

 そして、なんとか工夫できないものでしょうか。落ち葉はみんなで掃けばよいし、もし、交通事故が心配なら自動車はこの時期だけでも徐行すればすむことです。せちがらい世でも、それくらいの心のゆとりは、みんな持ち合わせているように思います。並木とともに季節を迎えようという豊かな心が「天理の人心」を育んでいくものと思うのですが。そして、何よりもこの不自然といえる街路樹の姿をいつも見ながら育っていく「天理っ子」たちの将来が気になります。

みんなで知恵を出し合いませんか。ご意見をお寄せください。


紅葉を前にきれいさっぱり剪定されたケヤキ並木(天理市の玄関天理駅前 中大路 11月2日)

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